特撮ファンから熱狂的人気を誇る、怪獣シリーズ「ガメラ」。その「ガメラ」が2015年、生誕50周年を迎えた。10月8日(日本時間、10月9日午前2時30分)ニューヨーク・マンハッタン ジェイコブ・K・ジャヴィッツ・コンベンションセンターにて開催の米ポップカルチャーの祭典「ニューヨーク・コミコン2015」でKADOKAWAによる「ガメラ」生誕50周年記念イベントが開催された。
まずは、KADOKAWA代表取締役専務・井上伸一郎、「GAMERA」企画・プロデューサー菊池剛が登壇。「ガメラ」の歴史とキャラクターの魅力について語った。
「1965年11月27日にガメラが『大怪獣ガメラ』で誕生し、バルゴン、ギャオス、バイラスなどの敵怪獣がガメラと対決し、怪獣ファンの間で人気を誇っていました。大映と角川の伝統であるガメラを何としても復活させたい、今までのガメラのファンにはもちろん、今アニメを見ているような若い世代の観客に届くような映像を作りたいと思っていました。ガメラのアイデンティティーである『人類の味方とは限らないが、子供の味方ではある』『ほかの怪獣にはない陸海空すべてのフィールドで活躍できる機動力』この2つがガメラの決定的な魅力です」(井上伸一郎)
発表されたのは、「ガメラ」50周年記念映像である「GAMERA」。
大勢のファンが新たな「GAMERA」に興奮を抑えることなく大歓声と拍手の嵐‼
次に呼び込まれたのは「GAMERA」を手掛けた監督、鬼才・石井克人。映画、CM、TV、ドラマ、アニメーションなど、あらゆるジャンルの映像作品を手掛け、クエンティン・タランティーノの「キルビル Vol.1」のアニメパートも手掛けた実績もある、世界が認める才能だ。
「『ガメラ』は角川映画の中でも一番大事なキャラクターなので、手掛けることに緊張しました。自分でプロジェクターを買って、怪獣映画を研究したりしましたね。皆さんに喜んでもらうために作ったので、皆さんの笑顔を見ることができて、本当に作ってよかったと思っています。大変でしたけれど!」(石井克人監督)
ガメラはまた、50年生き続けますか?の質問に、「もちろんです。石井監督はアニメーションもライブアクションも両方得意な監督で、日本のアニメーションの出口とCGの入り口の、巨大で繊細なタッチのガメラが表現できると確信していました。新たなGAMERAを生み出したことで、あと50年間ガメラは生き続けると信じています」(菊池剛)
最後にニューヨーク・コミコン限定のTシャツを「GAMERA」を見に来てくれた観客にプレゼント。
アメリカの怪獣ファンが我先にと押し寄せた。
今後KADOKAWAは、「GAMERA」新プロジェクトを企画予定。日本の枠を超え世界から発進した新たな「GAMERA」に期待してほしい。